思い出す。 投稿日: 2012/08/13 投稿者: 写真家 丸林正則 家から30分ほど歩かなくては名鉄の最寄駅へたどり着けない。真夏の長い道を東京へ帰る叔母さんを送って行った日の事。カメラを手に夏草の匂いの中を歩いていると、これまで過ごして来た夏の日の出来事が脳裏をかすめます。僕が小学生の頃、8月23日の蒸し暑い午後、妹が生まれた時のこと、名古屋に住んでいた従姉妹が8月3日に海水浴のために僕の住んでいた町の海水浴場へ来る日を指折り数えて楽しみにしていたこと。豊橋の夜店に行って蛍を買ってもらった日のこと。小学校が夏休みに入った翌朝、昨日まで遊んでいた隣家の家族が忽然と姿を消した時のショック。東京に住んでいた叔母さんが、夏休みを利用して遊びに来てくれた日、おみやげに雑誌「冒険王」を手渡してくれたこと。何故だか僕が12年間住んでいた愛知県での思い出ばかりがしっかりと記憶に残っているようです。かぐわしき夏の日がいつまでも続きますように。